おすすめの塗料も紹介
外壁塗装は、家の美観を保持するだけでなく、様々な外部要因から建物を守る役割も果たしています。
このため、塗料の選択は非常に重要です。
適切な塗料を選ぶことで、耐久性を高め、長期間にわたり美しい外観を維持することができます。
本記事では外壁塗装の塗料の選び方やおすすめの塗料の種類について解説します。
外壁塗装を検討している方は、この記事を参考にして下さい。
外壁塗装の塗料の役割
外壁塗装は、建物の美観を保つだけでなく、住まいの価値を長期間維持するための不可欠な作業です。
日本の四季折々の気候、特に梅雨や冬の雪といった厳しい気象条件により、外壁の保護はさらに重要性を増しています。
当然、塗料選びが非常に重要です。
ここでは、外壁塗装での塗料の選び方や役割を明確に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
外壁の保護
建物の外壁は、日々次のようなさまざまな外部要因に晒されています。
熱
風
雨
紫外線
塩害
大気中の汚れ
特に紫外線は、塗料の劣化を早める主要な要因として知られており、それにより建物の寿命も短縮するリスクがあります。
このような外部要因から外壁を保護し、劣化を防ぐためには、適切な塗料の選択が重要です。新しい技術や高機能素材が用いられた塗料には、断熱や遮熱の効果を持つものもあり、それによってエネルギーコストを削減する助けとなります。
美観の維持
建物の美観を保つためには、適切な塗料の選択と正確な施工が不可欠です。
外観は所有者の個性を示すだけでなく、同時に地域の景観にも寄与します。
したがって、定期的な塗り替えを行い建物の美しさを維持することは、家だけでなく地域の価値を長期間守る鍵です。
なお、塗料や色の選択を変えれば、建物に新しい雰囲気や魅力をもたらすでしょう。
塗料の選び方3選
外壁塗装を計画するとき、単純に「新しい印象を持たせたい」という目的だけでなく、使用する塗料の品質や機能性、さらにコストパフォーマンスをしっかり検討することが求められます。
選んだ塗料は、建物の寿命、美観、そして維持にかかる費用に直接的な影響をもたらすためです。
この記事では、塗料を選ぶ際の重要な3つのポイントに焦点を当てて説明します。
コストパフォーマンスで選ぶ
外壁塗装は多くの場合、数年ごとの大きな出費となります。そのため、費用については適切に検討する必要があります。
だからといって、単に安価な塗料を選ぶのはおすすめできません。
なぜなら、安い塗料は耐久性が劣ることが多く、その結果、短期間での塗り替えが必要となることがあるからです。
このようなリスクを考慮し、塗料の価格だけでなく、耐久年数や仕上がりの質を含めた総合的な評価を基に、最終的なコストパフォーマンスを最適化する選択をすることが大切です。
機能性で選ぶ
近年、塗料技術は大きく進化しています。以前は単に保護や美化を目的とした塗料が主流でしたが、現在では様々な付加機能を備えた塗料が市場に出ています。
以下の特性を持つ塗料がその例です。
汚れを防ぐ
カビを防ぐ
紫外線をカット
太陽の熱を遮断
これらの特性は、メンテナンスコストの削減や住まいの快適性を向上させるため、大変有効です。
日本のような湿度が高く夏は暑い環境では、これらの機能を持つ塗料を選ぶことが、建物の長寿命化に繋がります。この点を考慮すると、その選択は非常に価値があると言えるでしょう。
カラーバリエーションで選ぶ
外壁塗装は、建物の顔とも言える大切な部分で、第一印象を形成します。
建物のスタイル、近隣の風景、そして所有者の性格や趣味を反映させるため、色の選び方は非常に重要です。
現在の塗料市場は、多彩な色や様々な光沢度から選べるようになっており、詳細な要望も叶えやすくなっています。
塗料の選定に際しては、専門家とのコンサルティングを取り入れ、長く愛せる色や、トレンドに流されないクラシックな色味を選ぶことを考慮すると良いでしょう。
外壁塗装でおすすめの塗料
外壁塗装には様々な種類の塗料が存在し、それぞれの特徴を持っています。
ここでは、いくつかの主要な塗料とその特徴を詳細に解説していきましょう。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、特に日本のような湿度が高く、気温の変動が激しい環境下でも、その弾力性により外壁を守ってくれます。
塗料のメリット・デメリットや相場価格については、以下をご覧ください。
相場価格(1㎡あたりの単価) 1,400~1,600円
耐用年数 7〜10年
メリット ・安定した耐久性がある
・多くのメーカーからの選択肢がある
・コストと耐久性のバランスが良好である
デメリット ・色の持続性が低く、他の塗料と比べて早く色が褪せる可能性がある
上記のような特徴があるため、費用を抑えたい方におすすめの塗料です。
シリコン塗料
シリコン塗料は、シリコン塗料は、耐水性と防汚性に特化した塗料です。
雨や汚れが付きにくく、外壁を長期間きれいに保つことができます。
塗料のメリット・デメリットや相場価格については、以下の表をご覧ください。
相場価格(1㎡あたりの単価) 1,700~2,200円
耐用年数 7〜15年
メリット ・耐久性と価格のバランスが最適
・種類が多彩で選びやすい
・汚れにくい性質がある
デメリット ・伸縮性が低く、ひび割れのリスクがある
上記のような特徴があるため、コスパの良い塗料を求めている方におすすめです。
ラジカル塗料
ラジカル塗料は、最先端の技術を取り入れた高性能な塗料です。
高い耐候性を持ち、紫外線や汚染物質を持っています。
塗料のメリット・デメリットや相場価格については、以下の表をご覧ください。
相場価格(1㎡あたりの単価) 2,500~3,000円
耐用年数 12~16年
メリット ・チョーキング現象を低減できる
・外壁が汚れにくい
・耐用年数と価格のバランスが良い
・下地との相性が良い塗料である
デメリット ・ブラックやネイビーといった濃い色だと効果が発揮できない
耐用年数と費用のバランスが非常に良いため、強くおすすめしたい塗料になります。
その中でも特におすすめしたい塗料は「ウルトラペイント」です。
「ウルトラペイント」には以下の特徴があります。
水性のため臭いが抑えられている
UV光と汚れから外壁をしっかり保護する
工事の所要時間が少なく、早く乾く上、美しい仕上がりになる
従来の塗料よりも耐用年数が長い
上記の特徴があるため、快適な住環境を重視する方や、工事期間を短縮したい方は「ウルトラペイント」を選定するようにしましょう。
フッ素塗料
フッ素塗料は、高い耐候性を持つ塗料です。
強い紫外線や酸性雨などの厳しい環境下でも、色褪せや劣化を最小限に抑えることができます。
塗料のメリット・デメリットや相場価格については以下をご覧ください。
相場価格(1㎡あたりの単価) 3,800~4,800円
耐用年数 15~20年
メリット ・耐久性が非常に高い
・高い防カビ性や紫外線耐性がある
・雨によって汚れを簡単に洗い流せる
デメリット ・他の塗料と比較すると高価である
・塗膜が硬いためひび割れしやすい
上記のように非常に良質な塗料ですが、高額であることがネックです。
無機塗料
無機塗料は、天然の鉱物をベースに作られており、独特の質感と風合いが魅力です。
非常に堅牢であり、外壁の劣化を長期間防ぐことができます。
塗料のメリット・デメリットや相場価格については以下の表をご覧ください。
相場価格(1㎡あたりの単価) 4,500~5,500円
耐用年数 20~25年
メリット ・塗料の中で最も高い耐久性がある
・綺麗な仕上がりが持続する
・汚れを洗い流しやすい
デメリット ・他の塗料と比較すると高価である
・塗膜が硬いためひび割れしやすい
塗料の中でも最も高い耐久性を持っているため、費用が掛かっても長く綺麗に外壁を保ちたいという方におすすめの塗料です。
まとめ
外壁塗装は、家の美しさと寿命を左右する大切な要素です。
コストや機能性だけでなく、色の選択も建物の雰囲気を大きく変える要因となります。
適切な塗料選びは、建物を長期間保護し、同時に住む人の快適性や満足度を向上させる役割も果たすでしょう。
今回ご紹介したポイントを基に、あなたの理想とする外壁塗装を実現してください。適切な選択と施工を行えば、あなたの住まいは長く美しく保たれることでしょう。